東寺講堂の四天王を書く予定なんですが、
それはちょっと置いてといて(得意技)
ダラっとしたお話を……(^◇^;)
いや、もうね
少し前に書いた、(私にとって)チョー難しい論文の読みに、またまた行き詰まり
これはまだ知識が足りないからだということで
これはまだ知識が足りないからだということで
「他の書物」にいろいろとあたってるのですが、
他の書物にあたると、またまた曖昧だったり、わからないことが出てきて、
「他の他の書物」にあたり……と、
「他の他の書物」にあたり……と、
理解不能のバケツリレー状態
が加速する今日この頃、皆さんお元気ですか??v( ̄∇ ̄)v
もっともっとちゃんと基本をビシッと押さえよう!
ということで、引っ張り出したのがこの本↓
浄土三部経(下)
私のブログでは、以前に何度も扱っているのですが
(そしてひとつとして、真面目に書いているものはないのですが ←ばかもーん!)
(そしてひとつとして、真面目に書いているものはないのですが ←ばかもーん!)
これ、浄土教を研究する時に必須の本です
浄土教には、基本の3つの経典があります
これを、浄土三部経と呼びます
1 無量寿経(大経)
2 観無量寿経(観経)
3 阿弥陀経(小経)
この中で、
一番ビジュアル化しやすいのが、2の観無量寿経(観経=かんぎょう)で、
浄土教美術のもとになっているだけでなく
浄土教美術のもとになっているだけでなく
話としても面白いのです
当麻曼荼羅は基本的に観経の内容を絵画にしたものです
当麻曼荼羅は基本的に観経の内容を絵画にしたものです
以前のブログにも時々取り上げました
例えば、当麻曼荼羅の九品往生については
↓ ここ(前半はぶっ飛んでますが、後半やや真面目に書いてます)
http://s.ameblo.jp/naranouchi/entry-12001303469.html
↓ ここ(前半はぶっ飛んでますが、後半やや真面目に書いてます)
http://s.ameblo.jp/naranouchi/entry-12001303469.html
『今回の「チョー難しい論文」を読むために読んだ論文』に引用されていたのが、
この観経の中の九品往生段でした
この『論文』の主題は「阿弥陀の印相について」だったのですが、それを理解するため、観経の中の、九品往生の部分を読み直しました
……で、
九品往生段は
生前の行いを、すごくえら〜い人から極悪人まで、9段階に分けて、
えらい順に往生の仕方を分けて書いたもの です
9段階の内訳は、
まず3段階、
すなわち上品(じょうぼん)、中品(ちゅうぼん)、下品(げぼん)に分け
それぞれの段階の中でさらに3段階に分けるもので
まず3段階、
すなわち上品(じょうぼん)、中品(ちゅうぼん)、下品(げぼん)に分け
それぞれの段階の中でさらに3段階に分けるもので
上品上生、上品中生、上品下生
中品上生、中品中生、中品下生
下品上生、下品中生、下品下生
の9段階となるわけです
(浄土三部経の中で、1の『無量寿経』では、3段階にざっくり分けただけなんだけどね=三輩段)
の9段階となるわけです
(浄土三部経の中で、1の『無量寿経』では、3段階にざっくり分けただけなんだけどね=三輩段)
観無量寿経の本をめくってみるよ
↓ たとえば、この部分は、上品上生 (チョー偉い人の往生について)
写真右下の丸で囲ったところに、上品上生とは……って、書いてあるよね
チョー偉い人はどんな人かいろいろ書いてあります
そして、亡くなったとき、「阿弥陀如来、観世音・大勢至、無数の化仏、百千の比丘・声聞の大衆、無数の諸天、七宝の宮殿」が、現前し、うんたらかんたら……と書いてある!
↓こちらは、下品下生 (極悪人の往生について)
どんな人かというと「五逆・十悪」をした人で、亡くなった時、南無阿弥陀と称えれば、(誰も来ないけど)金蓮華だけゴロゴロ来る、と書いてあります(寂しい往生だけど、金蓮華が来ただけでもよかったわけだ……) こういうのが、9段階それぞれに書いてあって、
・どういう人が、上品上生、上品中生……か?という定義からはじまり、
・亡くなるとき、極楽からどんなメンバーがお迎えに来るのか? (偉い人ほど、大勢でにぎやかに迎えにくる……最後は、蓮台だけ )
・極楽には、何に乗って行くのか? (極楽行きの乗り物=蓮台にも格があるのだよ)
・極楽にはすぐにつくのか?時間がかかるのか? (極悪人はさっさと極楽で蓮台から「下車」できないんだよね…)
……なあんてことが、段階別に書いてあるのです
これが真実なら、生きてるうちは、なるべく「いい人」で過ごした方がいいよ!ということになりそう
(でも逆に、下品のほうに書いてある、「結局は極楽に行ける!」ってところが、中世の庶民の強い心の支えになっていくのだよね〜〜)
この観無量寿経の九品往生段、
それぞれの段で、内容が違うのはもちろん、
記述の長さも結構違うんです
それぞれの段で、内容が違うのはもちろん、
記述の長さも結構違うんです
そこで、この際、
・それぞれの長さの違いや、
・書いてある内容
をビジュアル化して簡単に比較できるようにしようと思い
パソコンに該当箇所をガシガシ打ち込み、印刷し、ハサミで切り、横に並べてノリで貼りました(絵に描いたような、アナログ手法だな )
パソコンに該当箇所をガシガシ打ち込み、印刷し、ハサミで切り、横に並べてノリで貼りました(絵に描いたような、アナログ手法だな )
それが、これ↓
大きいので、分けて撮ってみました
大きいので、分けて撮ってみました
先ずTOP3(「上上」は上品上生の略・・・以下同じ)
↑ (ノリの跡がふにゃふにゃですがっ)
上品上生が、この中では一番長いです
次、
4位(中品中生)から9位(下品下生)!
中品下生の短さよ!(どうした!)
そして、見にくいけど、1位から9位まで、横に全部並べた画像はこうなる↓
(画面、左より、上品上生、上品中生、・・・・と続き、一番右が下品下生です
それぞれの長さが分かるように、最後に赤い線を入れてみました)
それぞれの長さが分かるように、最後に赤い線を入れてみました)
こうやって見ると、上品上生から始まり、上品3つが長い ですが、
下品も負けちゃいない長さ
両側に比べて、中品は、短いね
生前の行いがほどほどで、平均点だから、短いんでしょうかね?
→学校でも、できる子は先生の受けがよく、逆に、授業聞かない子にも手がかかる……成績真ん中の子は目立たない
→3人きょうだいも、上の子は赤ん坊時代の写真どっさり、新しい服どっさり、逆に、末っ子はいつまでも可愛がられる……真ん中の子は、写真ないし、お古ばかり着せられるし、存在感がうすい
・・・・・というような感じで、中品の影が薄いってことかしら?
がんばれ、中品!
「切り貼り」したことで、分かりやすく視覚化されて、面白いことになりました
………で、私の打ち込みにミスタッチがないかどうか、
私が原文を読んで、旦那にプリントアウトをチェックしてもらったのね
『観経』の文を初めて目にした旦那(普通は観経なんて読まないわよね )にとっては
内容が面白かったらしい
旦那は、
「まず自分は、九品のどのあたりにいるのか?」 と考えて
「どうせ、下品(げぼん)だろうから(←え、「げひん」と間違えてないかい?)
下品の記述が長いのは、一般人として、ホッとするものだ 」
という感想を持ったそうです
これは、つまり、旦那が一時的にでも信仰者の立場から、九品往生について考えたということで、
私にはびっくりぽん!でした
なぜなら、私は初めから、(観経に限らず)こういうものは、資料と見ているからです
だから、
記述の長さや内容を比較しようとか、
場合分けして整理しようとか、
場合分けして整理しようとか、
早く最初の文章読みに戻ろう とか、
そんなことばかり考えてるの
信仰者としてホッとする、なんてことはないのよね(信仰者じゃないもん )
旦那と私の、感じ方の違い、
これは、けっこう面白い違いだと思ったけど、
もし私に一時的にでも信仰心が湧くと、
客観的な判断ができなくなるんじゃないか?とも思ったりします (元々判断力なんてあーりませんけどね)
客観的な判断ができなくなるんじゃないか?とも思ったりします (元々判断力なんてあーりませんけどね)
親しみの感情はあるけど、それは信仰心ではない……とでもいうのかしら?
こう考えると、宗教って難しいね
本来は、仏像だって信仰の対象なんだから、時代がどうの、材料がどうの、様式がどうの・・
って、そんなの関係ないはずだものね・・
逆にそんなことばかり気にするって、ある意味失礼かもしれないものね
だけど、仏像や仏教美術は、信仰心はなくても、私にとってとても身近な存在であることも確かだと思うのです
……な〜んて言っておきながら、
こう考えると、宗教って難しいね
本来は、仏像だって信仰の対象なんだから、時代がどうの、材料がどうの、様式がどうの・・
って、そんなの関係ないはずだものね・・
逆にそんなことばかり気にするって、ある意味失礼かもしれないものね
だけど、仏像や仏教美術は、信仰心はなくても、私にとってとても身近な存在であることも確かだと思うのです
……な〜んて言っておきながら、
わが家の子ども達のこと考えると、
息子はカトリックの中高一貫校
娘はプロテスタントの中高一貫校
に、通わせたのでした・・・はははは(*´∇`*)
に、通わせたのでした・・・はははは(*´∇`*)
……わが家、やっぱり宗教的に節操ないな
という結論に私、今、改めて到達しました
これでは、下品の往生だわ〜〜 きゃーー
(お迎えの菩薩が一切来なくて、蓮台だけがゴロゴロ来るやつだわ~ )
(お迎えの菩薩が一切来なくて、蓮台だけがゴロゴロ来るやつだわ~ )
↓ 押してくださいにゃ〜〜